1952-05-21 第13回国会 衆議院 大蔵委員会 第72号
あの敗戰の渦中において、日本の財閥が何らの支障なく今日のような厖大なる発展をしたということの中には、国民の血税によつて復興金融金庫を通じて、この財閥の復活のために努力したという点が明らかになつておるのであります。具体的に指摘しますならば、三井鉱山が三十八億の借入れをしておるのであります。
あの敗戰の渦中において、日本の財閥が何らの支障なく今日のような厖大なる発展をしたということの中には、国民の血税によつて復興金融金庫を通じて、この財閥の復活のために努力したという点が明らかになつておるのであります。具体的に指摘しますならば、三井鉱山が三十八億の借入れをしておるのであります。
と言つて、復興金融金庫法をここで廃止しておつて、更にその後においてその施行の期日は将来に延ばすというような、非常にこの点をとつて見ましても、この法律を読んでも、極めて難解である。なぜこういうふうな入組んだような構想にならざるを得なかつたのであろうかということが疑問に思われる点ありまして、この点も御意見を伺いたいと思うのであります。
(拍手)そのときの大蔵大臣の説明によりますると、わが国産業の復興をはかるために通貨の一千億円や二千億が増発されても、生産が上りさえすれば国民経済は安定するのであるから、通貨増発はあえて恐るるに足らぬという石橋財政の勢いをもつて、野党の反対を押し切つて復興金融金庫は設立せられたのであります。ところが吉田内閣は、その反対のことを現在述べられておる。
復金債の償還は第一・四半期に償還期の参りますものがこのほかに百億を若干超えるものがあるのでありますが、それは日本銀行の手持の分でありまして、その分につきましては過般石炭業、電気業等に対して政府が交付いたしましたあの交付公債によつて、復興金融金庫は日本銀行に返済するという建前になつておりますので、一應政府からは市中の手持の復金債券だけを出資をして、それを市中銀行へ償還という建前に從つて計上してあるわけであります
從つて復興金融金庫を資金を作る途も封ぜられておる。
それにかわる適切なものを設けて、それによつて復興金融金庫でやる融資の欠陷を是正し得る機関というものは、どうも私どもには考えられない。そこで日本の産業においてそういう種類の資金需要が続く限りは、やはり復興金融金庫というものによつてやつて行かなくちやならない。
從つて復興金融金庫などでも、先ほどから申し上げておりますように、農林金融、中小商工金融という方面にも、今日の資本の許す限りにおいて、一應適当な融資を出してやつておるわけであります。今後は、この考え方の線は事態の推移に應じて一層積極的に、むしろ拡充してやつて行きたいという考え方を持つております。
○川合委員 ただいまの御説明によつて復興金融金庫の制度の暫定的改正に関する当局の方針は、よく了承したのでありますが、問題を根本的にわれわれが檢討した場合において、第一に氣づく点は、委員会制度というものが、きわめて日本の実情に合わないということを、われわれははつきりと認識し得たのであります。
なお先ほど石原委員から希望としてお話がございました、復興金融金庫の貸出し一般につきまして、中央においてもそうであるけれども、地方においては日銀の支店長が牛耳つておつて、復興金融金庫の独自の性格というものが現われておらぬというお話でございますが、中央の運営につきましては、先ほどお話を申しましたラインで、復金の独立性を強化して参るということでありますが、地方につきましては同じ考えを貫きまして、現在御承知
從つて復興金融金庫が融資をするという場合にも、ある程度今までにありました経驗その他を利用して、審査する力があるわけであります。ところが全國の三百万漁民のやつております漁業なるものは、非常に形がまちまちで、大部分の場合零細な形態であります。そういう零細な形態に対して、現在のような復興金融金庫の事務的組織、また復興金融金庫の考え方で融資ができるまでには、これは非常な隔りがあるのであります。
○國務大臣(北村徳太郎君) 中西君の仰うやることは、労働大臣に属すると思いますので、労働大臣がお見えになりましたから、労働大臣からお答えになると思いますが、金融と今の紛争処理機関の関係だけは私の関係だと思いますので、それで、これは私は一般論として、金融機関がどうも労働不安の状態の企業では、安んじて投資をするわけはないのでありまして、從つて復興金融金庫も金融機関である限り、これはどうも注入された資本が
そこで次に、復興金融金庫の資本金、從つて復興金融金庫を通して行われる融資が、何ゆえにこのように一箇年間に厖大な額に上つたか。御承知のように、当初百億の資本金をもつて出発いたしましたときには、この百億の資本金が非常に大きなものであるということは、当時これの事務の衝に当つた大藏事務当局も、非常に厖大な金融機関ができたというように感じたというのであります。
このうち政府の拂込金は百四十億円でありますので、三百億円以上はこれは復興金融債券の発行によつて復興金融金庫が賄う仕組になつております。ところが、この復金債券が市中銀行に消化されて行くならばこれは大して問題はありませんが、従來の実績を見ますと、復金債券のうち約一〇%だけが市中銀行に消化されまして、九〇%は日銀引受になつてしまつております。
こういうふうに言つておられるのでありますこのことは、おそらく公團に対する金融の方式というものに倣つて復興金融金庫の金融を行うという意図であると思われるのであります。御承知のように現在の炭鉱金融は、設備資金は完全に復金の金融となつております。また配炭公團ができまして以來というものは、運轉資金も大体において復金の金融であります。
大體この金融金庫の運用の仕方が、復興金融金庫法によつて復興金融金庫が設立された當時の資金の運用を、近頃は大分逸脱しておるという感じをもつております。その一番著しい例として、公團資金をどんどん復興金融金庫からもつてくるという考え方が政府當局にあるのであります。
御承知のように復興金融金庫は、日本經濟復興のために必要な資金であつて、他の金融機關等から供給を受けることの困難な資金の供給を圖るために設立せられたのでありますが、併しながら一般金融機關におきまする資金の増加状況がとかく不圓滑がちな今日、經濟再建のために最も必要とする基礎産業に對する資金であつて、復興金融金庫に需要せられるものは次第に多額となりつつある現状であります。
そしてこれでもつて復興金融金庫の資金を賄うようにいたしたい。三百億の増資でございますが、そのうちいくらを政府が現實に拂込むか、こういう問題の見透しを今つけておるような次第でございます。 復興金融金庫につきましては、債券の發行とか、あるいはその保證額というものと併せて出資額をきめることになつております。
從つて復興金融金庫以外からは、この條文がある限りにおいては借りられないわけけなのであります。市中銀行は利用できない建前になります。